どれだけ良いお茶でも水の選択を誤ると、そのせっかくの味も香りも死んでしまいます。反対に、お茶に合った水を上手に選んであげることによって、普通のお茶でもワンランク上の香味が満喫できたりします。
皆様に「お茶と水のいい関係」を知って頂き、より一層美味しくお茶を楽しんで頂きたいと考える【かねはち】では、だからこそ水にもとことんこだわるのです。
いわゆる水質が劣る「水道水がまずい」と言われる地域では、ミネラルウォーターなどでお茶を入れる方も多いと思います。
その場合、今までは一般的にお茶には軟水が合うと言われ、「海外のミネラルウォーターは全体的に硬度が高いので日本茶には適さない、使うなら国産物が良い」と言われてきましたが、最近ではちょっと見方=常識が変わってきているようです。
硬度300程度のヨーロッパ産ミネラルウォーターで緑茶を淹れると渋味が出ず、キリっとした味になるので美味しい。と、お茶の渋味が苦手な方の間でちょっとしたブームになっている様なのです。お茶に適した水は軟水か硬水か、という議論については人それぞれの好みも多分に影響してくるので、 どちらが良い!とは一概には言えませんが、いずれにしろ、お茶をひときわ美味しく楽しむためには水の選択は非常に大切と言える訳です。
水の選択の次に大切なのが、その水の良さを活かすための沸かし方です。
このコツをご紹介すると…水道水の場合は、カルキ臭を飛ばすためヤカンの蓋を開け、よく沸騰させましょう。ただその際、沸騰させすぎにはくれぐれもご注意ください。水中(お湯の中)に気体を多く含むほど香りの良いスッキリした味のお茶を淹れることができるので、沸騰させすぎて水中の空気の成分を逃がさないようご注意ください。
※カルキ臭の特に強い水の場合は一晩汲み置き使用したり、浄水装置を利用するなど一工夫するのがポイントです。
一般的に水質が多少劣る「水道水がまずい」と言われている大都市圏等では、深蒸し茶がオススメ。
深蒸し茶は通常の煎茶よりも時間をかけて蒸したものなので、煎茶に比べ香りは少し弱いですが、水を選ばず、そのままでも濃厚なコクと風味が簡単に味わえます。
全国の名水百選(環境省)などに選出されている、水質の良い地域にお住まいの場合は浅蒸し煎茶がオススメです。
みずみずしく上品でさわやかな香りと、やわらく繊細な味わいが、いつものお茶の時間をきっと格別のひとときにしてくれます。
水道水を一晩汲み置きしておき、炭などを入れておけばカルキ臭が脱臭され、水もまろやかになります。その水で淹れれば、ひときわ美味しくお茶を楽しめるという訳です。
おいしい水で淹れた新茶は味も香りも輝きを増し、ひときわ華やかな香味を楽しませてくれます。でもカルキ臭などがする水で淹れたりすると新茶本来の香味を台無しにしてしまうのでご注意を・・・。
一般的にお茶を淹れるお湯の適温は80℃前後と言われていますが、新茶や高級茶の場合はさらに冷ました方がお茶本来の味わいをより一層引き立ててくれます。適温で淹れた新茶はテアニンをはじめとするアミノ酸やカテキンなどの甘味・渋味がバランス良く調和して、お茶に含まれる保健成分がくまなく摂取できます。
熱湯で淹れてしまった新茶は、甘味成分のアミノ酸よりも渋味成分のカテキンが多くなって、味のバランスが崩れ渋味の強い、品のない味になってしまうので注意しましょう。
ご家庭の水道水でお茶を淹れる場合は水道水を一晩汲み置きし、さらに3分間以上沸騰させ、適温まで冷ましてから使用する(お茶を淹れる)と、まろやかな美味しいお茶が抽出できます。